キヤノンシネマカメラ-C200をまとめてみる-
シネマカメラ、、、映像制作に携わる一人として、語らずにはいられないカテゴリーですよね!でも、シネマカメラって突然現れたカテゴリーだし、実際古くから動画に携わってきた方々からすると、なんとなく違和感を覚える人もいらっしゃるのでは無いでしょうか?
シネマカメラは、2008年に発売されたキヤノン5DマークIIがトリガーとなり、その後各社がレンズ交換式のフルサイズもしくは、スーパー35相当の大判センサーを採用した動画カメラを基軸とした、レンズ交換式ビデオカメラの総称というのが、一般的な解釈だとおもいます。最近は、レンズ交換式プラス、収録形式にRAWが撮影できたり。ダイナミックレンジを広くするために、Log収録対応などを採用するパターンがおおいようです。
そんな昨今の流れを踏襲したモデルが、昨年キヤノンより発表されました。シネマイオスの中級モデルC200です。実をいうとキショは業務で何回か利用しており、今回も案件があり、機材を見ながら記事を書いております。あくまでも長期レンタルをしたうえでの所感になります。既に、運用されている方やガリガリのシネマとグラファーは対象にしておりませんので悪しからず。
では、さっそく、使い勝手を解説しちゃいます。
まず、ハンドルグリップ!
いやいや、そこからかい!とツッコミ受付いたします!
でも意外と馬鹿にできません。
ビデオは持ち手の位置を微調整しながら、都度ポジションを決めていきます。その上でアングルによって、ポジション変更が容易なグリップがあるとストレスなく撮影に集中できます。
エントリークラスのC100シリーズやC300シリーズはグリップ位置を微調整する場合、グリップを止めているパーツを大幅に動かさないと調整が出来ないので、正直不便でした。C200はその点、簡易にアプローチが可能になっており、かなり簡単にグリップを調整することができます。
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これは、Cfastカードの差込口です。
C200でシネマイオスシリーズとして初めて、シネマRAWライト形式を収録することができます。RAW収録とは、カメラの持つスペックをフルに活かした収録形式といえます。ダイナミックレンジがもっとも豊かに収録できる反面、膨大なデータを記録する必要がある為、メディアや収録機材の管理がより大変になります。
ちなみに、一般的な収録形式はSDカードに収録が可能です。こちらはMP4という形式になりまして、フルHDで収録する場合、32GBで120分程度の収録時間になります。
解像度は選択可能ですが、本日時点(2018.3)では、ビットレートのセレクトはできません。
SDカードはダブルスロットとなっており、バックアップ収録やリレー収録に対応しています。
カメラのサイドはどうでしょうか??
左サイドはカメラの操作系統が集中しており、運用中はよく操作を行います。
また、数字の表記があるボタンは、メニューからアサインすることも可能なので、よく撮影中に利用する項目をピックアップしておくと便利です。ディフォルトでよく利用するのはフォーカス部のクローズアップ(1番)、ピーキング(2番)、ゼブラ(3番)、WFM(4番)といったところです。
あとは、NDフィルターもよく利用しますね!!
また、従来のシネマイオスでは後手といってもしょうがない部分であった音声入力を一覧で確認できるステータス画面がこのモデルより搭載となりました(C500やC700はしようしたことがないので未確認です)
撮影の最初に必ず行う、1Kの入力確認をようやく簡易的に行うことができるようになりました!!バンザーイ!!
音声の入力は右サイドに集中しており、それぞれのキャノン入力端子部にセレクターが付属しており、入力種類やレベルの設定が容易に行えるようになっています。
最後は後方右側に集中している、外部出力端子です。
現在時点では、C200からはフルHDならびに4Kのアウトプットが出力されるようになっております。
ただ、私の会社で普段利用しているHDMI仕様のモニターがC200では認識しません。
おそらく、フルHDで出力する場合、60Pで出力されている可能性があります。ここは注意が必要なので、もしレンタルでC200を利用される場合は事前にモニターのチェックが必要だと思われます。
ひととおり、写真を元にお話しましたが、画質は非常によく、操作系も快適で満足のいくレベルだと思います。よくをいえば、少し重いのが難点です。このボディにEF70-200などのズームレンズを利用した場合、ハンドヘルドでオペレートするのは正直しんどいです。
ワンマンオペレートを前提とすると、おそらくこのC200がギリギリかなと思います。ちなみに、三脚はザハトラーのFSB6以上がオススメです。カウンターバランスがとりやすく、余裕があります。
こちらの記事はまた、使用するきっかけがあれば、追記していきたいと考えています。
では!!