カメラマン道

きしょポン。映像制作でカメラマンや音声マン、ドローンパイロットをしています。TVCMをはじめ、WEBCM、VP、MVなど様々な分野で撮影しています。ドローンスクールJUIDAの認定講師でもあります。主に動画撮影機材、静止画撮影機材のレビューなど

音声マンはカメラアシスタント??

どもども、キショです。

 

今日は映像業界の不思議をお伝えしちゃいます。

 

撮影業務は撮影現場に応じて変わってきます。特に私が所属している会社では、部によってコマーシャル、VP(ビデオプロモーション)、番組制作、インターネット配信にわかれており、音声マンの業務といっても千差万別になります。

 

 

特に大変なのは、番組制作の現場になります。番組制作では、少ない時間で膨大な量の素材を撮影します。1時間あったら、1時間ほとんどを利用して、可能な限りアングルを変えて撮影します。つまり、カメラマンからすると、めちゃくちゃシンドイわけです。そんでもって、その存在を陰ながらサポートしてるのが、そう音声マンなのです!

 

ん?なんでと思った方、、、多分広告や映画業界だと思います。この業界では、音声マンが音声収録業務に集中しており、カメラマンのサポートをする余裕がありません。かつ、この規模だと、カメラマンにもアシスタントがだいたいついているので、手出し無用といった状態になります。

 

では、番組制作の現場ではどうか??これは結構大変です。まず、現場には、カメラマン、音声マンのふた組ではいる場合がほとんどです。カメラアシスタントなんていません!しかも、現場に到着すると同時に音声マンは、カメラ以外の全てを準備する必要があります。

 

全部ですよ!ちなみにカメラにある程度精通している音声マンは、本当にカメラをふる以外の作業全てを行います!

 

 

主に、音声機材の準備、ピンマイクの装着からはじまり、外部モニターの接続(ディレクター用)、カメラの色調チェック、音声機材とのコネクト部確認、照明機材の設置。え?カメラマンってなに?って状態です。

 

カメラマンにも千差万別で仲良くなるカメラマンもいますが、ときには、えっ?という空気が全く読めないカメラマンもいます。カメラだけを運ぶカメラマンもいれば、照明機材を運んでくださる、カメラマンもいます。どちらが正しいということはありませんが、前者とはあまりお仕事をご一緒したくないという気持ちは、わりかし自然な事だと思います。

 

なぜ、カメアシみたいなことをしなければいけないかというと、この業界特有の流れがあります。

まず、この業界にはいるとカメラマンアシスタントになります。ここで、まず業務の初歩を勉強します。もちろん、これは大事なことなので、CA(カメラアシスタント)は必ず体験すべきです。そして次に音声マンもしくは、VE(ビデオエンジニア)を選択します。ここでカメラマンを目指す方は、このあと長きにわたり、CA業務に携わり、C(カメラマン)となります。

 

では、音声マンになった人はどうなるかというと当然、音声収録のプロになりますが、音声マンには上級職が用意されてません。そのため、音声マンを経由してカメラマンという流れはあまりなく、結局カメラマンになりたいということから、再度CAを経由して、カメラマンとなります。

 

ちなみに、VEの場合、絶対数が少ないのでそもそもカメラマンにはならず、VE専属という方が多いです。

 

技術業界では、圧倒的に音声マン、VE、カメラアシスタントが足りてません。それは、技術業界に入ったほとんどの方がカメラマンを目指し、カメラマンになっているからです。

その為、カメラマンはやや飽和状態となり、その他の役割を担う方が少ない状態になります。なので、現場によってはカメラマンなんだけど、今回の現場ではカメラアシスタントというのもあります。正直、なにがなんだか、、、

 

こうやって記事を書かせて頂くと、いかに古い体質かが、わかると思います。でも、テレビ業界はなかなか変わるのは難しい業界だと思うので、これからこの業界を目指す方はくれぐれも体調管理だけは気をつけてください。

 

今日はこの辺で!